RH Factor(Roy Hargrove) / Hard Groove

May. 2003 Released

2003年5月に発売されたジャズ・トランペッター、Roy Hargroveのプロジェクト「RH Factor」の魂心作。作品内ではトランペットやフルーゲルの演奏はもちろんのことトータル的なプロデュースやバックグラウンド・ボーカルに至るまで彼の手によるメスが入っている。

89年のデビューよりハードバップ界の次世代ジェネレーションを牽引してきた彼がヒップ・ホップ界の大御所を集めて、実験的な取り組みをした作品となり話題を集めた。

2000年頃をさかえにフィリー発ネオソウルの火付け役ともなったジャジージェフ率いるタッチ・オブ・ジャズに参加していた経緯もあり(ゴメン、確か自分の記憶ではそうだったハズ)この作品に集まったメンバーのErykah Badu、Common、D’Angelo、ベーシストのPino Palladinoなどソウル・スクワッドの面々が勢ぞろい。そして一世を風靡した元Zhane(ジャネイ)のRenee Neufvilleや地道な活動を続けているAnthony Hamilton、ラッパーのQ-Tip、Meshell Ndegeocello等々ジャズとヒップ・ホップ/R&Bの本格的な融合を試みた、今の音楽業界が忘れているアート性の追求、より良い音楽を創作しようというRoy 氏の取り組みが、ジャズのみならずヒップ・ホップファンをもワクワクさせた作品である。

そして、私が生涯で見たライブの中でも確実に5本の指に入るショーケースが、この時のツアーで青山のブルーノートにて目撃した彼等の姿。言葉は良くないが「オシッコが漏れそう」というのが一番わかりやすい説明だと思う。

今まで結構なライブを見てきたが、あんな体験は最初で最後かもしれない。一番驚いたのは、あり得ないことにツイン・ドラム(ドラマーが2人)で2人は息を殺すような微妙なトーンも全く同じタイミングでプレイしており、ドラムの音はひとつなのにステレオになっている大迫力で聞こえるのだ。

このようにハラワタにビシビシ響く迫力のサウンド、完成されすぎたメンバーひとりひとりのアレンジ、限りの無い空のように次々と自由に飛び交う楽器のソロ・パート・・・・

「これだから音楽は面白い!」と感じさせてくれた、本当に素敵なライブだったことを今でも鮮明に覚えており、このアルバムの存在は決して忘れることが出来ない。

おすすめ度
☆☆☆☆

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