R.Kelly & Public Announcement / Born into the 90′s

Jan. 1992 Released

1992年に発売されたR. Kelly のデビューアルバム。当時は彼の他にPublic Announcementという3人組みを率いて93年に解散するまで共に活動を続けていた。個人的にこのアルバムには思い入れがあるのだが、1992年12月だっただろうか、ハーレムのアポロシアターでデビューしたてのR. Kelly & Public Announcementのライブを見に行ったことがある。アルバムからリリースされていたニュージャック・スイング後期のシングル曲「She’s Got That Vibe」をはじめ、ケリ男のスケベ心が芽生えた元祖エロ「Honey Love」、歌唱力の熱さを見せつけた「Slow Dance」等はアンダーグラウンドなヒットとなり、一部はチャートにも顔を見せ始めていた。スティービーワンダーの影響下にあった当時の彼を映し出す「Hey Love」のカヴァーも好印象で、個人的にナンバーワンの曲「Dedicated」は歌詞が最高で、恐らくケリ男が母親に捧げた曲だと推測する。

アルバムの制作には現在も付き合いのあるWayne WilliamsやPeter Mokranといった優秀なエンジニア、Herb PowersというUSのレコーディング業界では有名なマスタリング・エンジニアが参加。それらを仕切っていたのは当時ワイナンズなどゴスペル界で腕を振舞っていたBarry Hankersonであり、この小僧のデビュー作がただの出発点ではないことを物語っていた。

Public Announcementに関しては98年に“All Work, No Play”と言うアルバムでR. Kelly 抜きの再デビューを果たし、密かに日本にも来日した際に、小さなクラブでライブを披露し、その後メンバーとお話をさせてもらった記憶が残っているが、確かオリジナルメンバーは1人しかおらず、その後の活動も大きなヒットに恵まれず苦戦を強いられた。

R. Kelly のメジャー第一弾、原点となるアルバムは本作を含め、完全にソロへと移行した次作の「12 Play」が大元である。2010年末現在、最新作の「Love Letter」、ベスト盤やJay-Zとのコンピレーション等を含め16作をリリースしているベテランであるが、これらの初期作を聴くことで、彼が夢を託していたハングリーな少年の心を身近に感じさせてくれるのだ。

おすすめ度
☆☆☆☆☆

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