Omar / For Pleasure

May. 1995 Released

本名Omar Lye-Fook UKソウルのインディーズ・シーンでは知る人ぞ知るベテラン。日本にも何度か来日し、多くのファンを囲っているが北米での知名度は残念ながら低い。音楽業界を取り巻く環境を比較した時にアメリカ人とイギリス人では、後者の方が古くからの伝統的なソウルミュージックに対する敬意が深く、オマーもまたその一人であり、古き良き70年代ソウルをベースとした個性的なフューチャーミュージックを創造する第一人者であると確信している。

彼とは対面インタビューや電話でのインタビューを通じて、楽曲を制作する時のインスパイア法について尋ねたことがあるが、その手法は驚くもので、彼の第一印象からは想像できない聖域でインスピレーションを感じ取っているのだという。(残念ながら日本の公のネット上では、その方法についてお伝えできない。)

今回紹介する作品は、個人的にはCDに穴が開くほど聞き込んだアルバム「For Pleasure」。1994年彼が25歳の時にリリースした3作目で、その後のオマーの行くべき道しるべを示したターニングポイントにあたる作品とも言えよう。

制作はもちろん、これまでのように彼がトータルに手掛けていることは変わりはないが、参加したソングライターにレオン・ウェアのクレジットが見られる他、同郷の女性シンガーでミーシャ・パリス、ジャズから第一線のアーティストまで現役でサポートしているベーシストのネイザン・イースト、同じくUSのスタジオミュージシャンでベテラン・キーボーディストのデヴィッド・フランク、UKの名ソングライター、レイ・ヘイデンなどサポート役ながらスゴ腕をずらりと揃っている。私が思うにはオマーの独創性を伸ばしながらも、やわらかくブレンドするには絶好のメンバーだったと考える。

その後も素晴らしいアルバムをリリースし続けているが、2010年3月時点の現在では数年間音沙汰なしといった具合でやや心配・・・誰もマネのできないクリエイティブな音楽が次に届けられるのはいつだろう?

おすすめ度
☆☆☆☆

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