Montell Jordan / This is How we Do It

Apl. 1995 Released

モンテル・ジョーダンがミュージック・ビジネス界に姿を現した1995年のデビュー作。商業的には2008年にシーンを去るまでの中で最も成功した作品だろうと思う。全米アルバム・チャートの最高12位、シングル“This is How We Do It”は全米シングル・チャートで1位を記録。最終的にアルバムはミリオン・ヒットを達成し95年のグラミーアワードではシングル曲がBest R&B Vocal Performanceにノミネートされるほどの話題曲となった。

モンテルは私が最も好きなR&Bアーティストの一人で、彼の作品は全て所有しているが、個人的には3作目「Let’s Ride」がベスト。それについては今後レビューをする機会を持とうと思う。

DefJamでは最高の貢献者であるにも関わらず、2002年にデフジャム最後の作品「Montell Jordan」をリリースしレーベルを去る。翌年に発売した「Life After Def」のセールスは悲惨だったが、08年の「Let It Rain」は更に全米アルバム・チャートにさえランクインしなかった。そんな彼は2010年にミュージック・ビジネス界から正式に引退を表明。現在はアトランタに実在する教会Victory World Churchにて聖職者として身を置いているとのこと、驚きだ。

話が左右に飛んでしまったが、本作のシングル“This is How We Do It”はスリック・リックの80年代ラップ・クラシック“Children’s Story”を大胆にも使い、今ではヒップホップの血統書付き90年代R&Bクラシックとなっている。こうした同じトラックに新たな命を与え、音楽が引き継がれていく姿に感動を覚えたのも、本作品の醍醐味であった。

Teddy Pendergrassの名曲“Close The Door”カヴァーが収録されているのも憎いところで、当時としては新たな試みだったラップと歌を自由に使い分けた画期的な手法に混じり、このスタンダード曲をまくし立てられる最高の裏切り行為は気持ちが良すぎるのではないか?と嬉しい疑問にさらされる。

おすすめ度
☆☆☆☆

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