Miki Howard / Femme Fatale

Sep. 1992 Released

1960年9月生まれ、2011年現在50歳シカゴ出身のシンガー。アメリカでは非常に有名なゴスペル・グループ、The Caravans(キャラバンズ)のメンバーでJosephine Howard(ジェゼフィン・ハワード)の娘としても知られている。活動初期はSide Effectのメンバーとして参加経験もあるが、彼女の転機はソロ4作目となる本作。この時代背景には当時ブラック・ムービーの先駆けとして注目の的となったスパイク・リーの映画「Malcolm X」が世間を騒がせており、彼女はこの映画でBillie Holiday(ビリーホリデー)役としてステージに上がり、彼女の十八番「Good Morning Heartache」を披露した。本作にも同曲が収録されているが、オリジナルとは違う角度から感じ取った“悲しきヒロイン”を歌いこなす姿は多くの共感を呼んだ。

2008年までに9作をリリースしているが、素晴らしい歌唱力があるにもヒット曲に恵まれず、歌手としては苦労続き。個人的に今度こそと思い、毎回アルバムを購入するも、なかなか良いと思える作品に仕上がっていないのがつらい。自身で楽曲をプロデュースしない歌手が「その人にとっての作品に巡り会うこと」の難しさが、ここに語られているような気がする。

ともあれ、本作「Femme Fatale」には彼女にとって最高位を記録した“Ain’t Nobody Like You”(全米シングル・チャート64位)が収録。私もこの曲はニューヨーク在住時に毎日ラジオから流れ聞いていたのを覚えている。逆にこの曲を聞くと当時のことを思い出してしまうほど、私にとっては強力な印象が植え付いている。

スライ&ファミリーストーンの“Thank You for Talkin’ to Me Africa”カヴァーあり。制作はKenny Gamble、David Fosterなど素晴らしい面子揃い。ゲストに当時の男性シンガーとしては大の人気者、Christopher Williamsを迎えている。

おすすめ度
☆☆☆

 

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