Maxwell / Maxwell’s Urban Hang Suite

1996 Apr. Released

1996年4月にリリースされたMaxwell(マクスウェル)のデビュー作。個人的には2009年までにリリースされている「Embrya」(98年)、「Now」(01年)、BLACKsummers’night(09年)の中でも一番のお気に入りである。

当時はネオ・ソウルと呼ばれ始めた音楽の走りであり、その中にはローリン・ヒルやディアンジェロ、エリカ・バドゥなどが含まれていた。

マクスウェルは90年代の初頭にギターリストのWah Wah Watson共に本作の制作に着手していたが、実際には世の中に発信されるまでに数年が費やされており、レコード会社がそろばんを弾き出すまでの数字合わせが見越されるまでに、辛抱しなくてはならなかったようだ。

だが当時を思い返せば無理もなく、R&Bグループが勢いを増す90年代に、この手の音楽をリリースし、受け入れられるかを見守るのは一種の博打とも言える行為。しかし、そのおかげでソウルクエリアンズといったプロデューサー集団が第二次フィリー・ソウルを生み、ミュージック・ソウルチャイルドやジル・スコットの舞台が用意されたのを考えると、彼をプッシュしたレコード会社の判断は、良質な音楽を愛するコアなリスナー層に大きく貢献したと言える。

アルバムの話に移ろう。音的には70年代の古き良きソウル・テイストを残しつつも、若いころは歌で飯を食うことを考えていなかったというマクスウェル「歌」がアルバムの方向性を位置づけるキーポイントとなっている。そして骨太なベースライン、フェンダーローズの音色は特に印象的。タイトで果てしなく透明なクリアさは、ついついボリュームを右方向へ回してしまう魔力を持つ。

ひとり淋しいベッドタイムでも大活躍「Whenever, Wherever, Whatever」や「Lonely’s The Only Company」など、思いっきりピエロの主役を演じたい時や、枕濡らして眠りに就きたい時にどうぞ!

さあ、こいつを聴いて泣きたい時は思いっきり泣こう!!


Maxwell – Whenever Wherever Whatever

さて歯でも磨いて寝るか・・・ 

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