Mary J Blige / What’s the 411?

July 1992 Released

現在30代の方々なら恐らく知っているだろうメアリーJの記念すべきデビューアルバム。2010年までに9作をリリースしている彼女のアルバムの中で私自身最も思い入れの強いアルバムである。それもそのはずで、当時ハーレムに住んでいた私が近所のアポロシアターで彼女がステージを行うということで、町の至る所に告知のポスターが貼られ、「What’s the 411」からのセカンド・シングル“Real Love”が超新鮮な最先端のヒップソウルとして町中に響いていた。

アルバムのファースト・シングルは“You Remind Me”だったのだが、ニューヨークではビデオクリップもそこそこに流れ、認知度があったもの、彼女自身がアメリカ中に知れ渡ったのは“Real Love”がシングル総合チャートのトップ10圏内にランク入りを果たした頃。地元ハーレムとは若干の時間差があったが、デビューしたての彼女のステージはお世辞にも良いとは言えなかったのを覚えている。そう考えると彼女の初期を成功へと導いた当時アップタウン・レーベルのボス、Andre Harrell (アンドレ・ハレル)と彼のもとで下積みをしていたSean Puffy Combs(Diddy現在の芸名は何だっけ?)の仕掛けを語らずして今のメアリーは存在しえない。

話は変わり、このCDを手に入れたのは、先日大好きな中古屋(ハードオフ)を巡っている途中に本作がジャンク扱いで105円で売られているところを救ってあげたのがきっかけ。ハードオフはほとんどモノが高過ぎで値段の付け方に疑問だらけだが、このアルバムの価値が非常に高い自分にとって、ジャンク扱いで105円の安さとはかなり頭に来た。今まではカセットテープとレコードで持っていたのだが、デジタル時代の最近はなかなか聞く機会に恵まれなかった。そして直ぐに車の最高級オーディオで聞いた。恐らくアルバム全部を通しで聞いたのは15年以上ぶりで、テープが伸びきってしまうほど聞き込んだアルバムだったこともあり、涙が出るほど感動を呼んだ。特に最初の留守電のメッセージ!なつかしい名前がこだまする中、DJ Red Alert(レッド・アラート)のパーティーに遊びに行った時のことを思い出したり・・・当時ニューヨークのヒップホップ・パーティーはかなり命がけで会場の周辺にヤバそうな奴らが沢山いたのを覚えてるな~ちょっと脱線してしまったが、80年代後半から90年代にかけて、こうした新鮮なサウンドが次々に生まれてきた中で、このアルバムがヒップホップ史に残した足跡は「貴重」の一言。

おすすめ度
☆☆☆☆☆

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