Kenny Lattimore / From the Soul of Man

Oct. 1998 Released

1998年に発売されたこのアルバムはビルボードのアルバムチャート71位という、商業的には成功した作品ではなかったが、一部のソウルファンにとっては心に残るアルバムとなった。私個人的にも98年から今までお付き合いしているアルバムだが、聞き込むほどに味が出てくるような、素晴らしい作品だと強く思う。

まずはこの作品に携わっている制作陣に注目したいのだが、これが本当に素晴らしい!今では考えられない組み合わせだが、フィリーソウルのプロデューサー群、まだタッチオブジャズと名乗っていた頃のヴィダル・デイヴィスとキッパージョーンズ(彼自身は元TEASEのメンバーで1枚のソロ作をリリースしている、知る人ぞ知るアーティスト)が半分、他にもバリーイストモンド、ダリル・シモンズ、ジェイムス・ポイザー等の名だたる面々・・・ アルクーパー作の「I Love You More Than You’ll Ever Know」はダニーハザウェイのカヴァー、そこでオルガンを弾いているのが、なんとフランク・マッコム!(ダニーハザウェイの再来と言われている人物です)と、驚きを隠せませんな。

非常に地味な作風ながらも恵まれた制作陣と、ナンと言っても彼の優れた歌唱力がアルバムを通じて、完成度の高い歴代名作を生み出した・・・と言ってもこのアルバムは過小評価され過ぎですが。
ハイライトはオーケストラを起用したゴスペル曲「Well Done」。歌詞は疑問を投げかけ、そしてアレンジがとにかく美しい。ボーカルの旋律も、ある領域を超えた美しさ、音楽が終わった後には心が空っぽになってしまう・・

ブロードウェイ出身のへザーヘッドリー(このレビューでも紹介済みです)とのデュエット、ライオンキングの「Love Will Find a Way」で締めくくり、一本の大作映画を見終えた時のような気持ちの良さでスッキリ。こりゃ、アンコールでもう一回最初からとなりますよ。

時代を超えて残るアルバムというのは数少ないが、これほどの出来を誇るアルバムがあまり紹介されていないことが悔しくて、こんなブログを書いているのかもしれませんね。。。。

おすすめ度
☆☆☆☆☆

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