Kem / Intimacy: Album III

Aug. 2010 Released

05年にリリースしたアルバム「AlbumⅡ」を最後に、音沙汰が全く途絶え、個人的に大好きなアーティストだけに非常に悲しい思いをしていた。が、驚くことに、この度沈黙の3作目をリリース。「Intimacy: Album III」と名付けられたアダルト・コンテンポラリーの真髄、Kemの魅力に迫ってみたい。

本アルバムは2010年9月4日付けのBillboard 200アルバム・チャートにて初登場2位という快挙。もちろん、彼が持っている記録を塗り替える最高位となったのだが、この背景にTV番組などでのプロモーションがあったのか、または何か大きなバックグラウンドがあるのかは定かではない。知っている方がいたら、是非教えて。。。

この2位という記録が何故すごいかと申しますと、同週に発売されているTrace Adkinsというアメリカでは絶大な人気を誇るカントリー・シンガーの新作「Cowboy’s Back in Town」を抑え、更には80年代より精力的に活動しているヘヴィーメタルバンドIron Maiden の「The Final Frontier」も抑え、ロックチャートでは1位、過去にグラミーノミネート経験もあるRay Lamontagne さえも抑えました。

今まではゲストを招いたりすることは無かった彼の作品だが、今回はJill Scottをスピーチ(ボーカルではない)に迎えている他、マービン・ゲイの71年発表「What’s Going on」のプロデュースを務めたDavid Van dePitt が参加。彼はデトロイトのオーケストラを率いた本作からのシングル「Why Would You Stay」のストリングス・アレンジを務めているが、この曲がなんとも素晴らしいバラード曲である。

ジャズ的な要素、ラテン系のリズム・セクション等、これまでの作品と良い意味で変わらない、そして心底癒しを与えてくれる情緒あふれる歌詞、一日の疲れを忘れさせてくれるような音楽・・・今の科学でさえ、これ以上に効く薬はありません。

おすすめ度
☆☆☆☆☆

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