Conya Doss / Love Rain Down

Dec. 2006 Released

オハイオ州クリーブランド出身の女性シンガーソングライター。2002年に「A Poem About Ms. Doss」でデビュー。以後2004年に「Just Because」、2006年に「Love Rain Down」、2008年に「Still」の合計4作品をリリース。3作目まではEric Robersonなど、良質のR&Bアーティストを送り出しているUKの大手インディーズ・レーベルDome Recordsより作品のディストリビューをしていたが、08年になって自主レーベルに切替わり、現在は地元を中心にライブなど音楽活動を行っている模様。自身の持つ記録はBillboardのR&Bチャートで08年に「What I’d Do」がマークした79位が最高。認知度という意味ではアメリカやヨーロッパ、日本などの一部のマニアックなソウル・ファンのみに流通した存在といえる。話は変わるが、何にでもマニアック(もしくはコア)なファンというのは一般の流行を追う派と比べ、裏切ることをしない。かつては私も、彼女の存在を知ったデビュー作からは、その後の作品の良しあしに関わらず、アルバムを購入し続け、コーニャの成長過程を見守っている。そして、今回紹介する「Love Rain Down」を初めて聴いた時は、本気でクリーブランドまでライブを見に行こうかと考えたほど惚れ込み、まるでミシュランの三つ星状態で彼女を欲し、彼女のサウンドを今すぐ味わいに行きたいと熱望したのを覚えている。

彼女の音楽を当時もてはやされていた言葉で例えると「ネオ・ソウル」というのが、ありきたりの表現なのだが、ひねくれ者の自分にはどうしてアメリカを含めたライナーノートが、そのカテゴリーに無理矢理入れたがるのかが理解できなかった。初めてこのアルバムに針を落とした時に、よく知っている暖かいサウンド感を感じたのだが、後にプロダクションを調べると、前作に引き続き制作の大黒柱となっているMyron(マイロン・デイヴィス)とJosh Honigstock(ジョシュ・ホニストック)から成る、ジャズ理論を元にソウルの温度計を2.5度上昇させる特有のサウンド感をもったチームがソングライティングを担当していることに気づく。生楽器を多用し、暖かくやさしく響き渡るメロディーの裏側に、体内に蓄積された彼女のエネルギーが静かな爆発を繰り返す様が映し出され、オーディエンスを見事に金縛りにする。

聴けば聴くほど新しい発見に満ち(それが本当の音楽でしょう!)、今こうやってこのレビューを書きながら聴き返しても全く時代を感じさせない。そう思うと、やっぱり生で彼女の音楽が見たくなってきた!今度こそ行っちゃおうかな~マジで・・・ ・

このアルバムで一番のお気に入り「Tell Me Why」のライブです↑

おすすめ度
☆☆☆☆

One Response to “Conya Doss / Love Rain Down”

  1. [...] Sep. 2010 Released 以前も紹介したオハイオ州出身の女性アーティスト。個人的にアメリカのインデペンデント系では一番気になる存在。特別に新しい音楽ではないが、純粋に音楽の質が濃く素晴らしい。 [...]

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