Archive for the ‘Pop’ Category

Corole King / Tapestry

Wednesday, September 14th, 2011

1971 Feb. Released

1971年2月10日にリリースされた音楽史に残る大作。71年と言えば私の生まれた年であり、2011年現在から40年も前にさかのぼるが、今このアルバムを手にとって聞いても全く色あせない素晴らしいアルバムだ。

アメリカでも指折りのシンガーソングライターであり、彼女の書き下ろした曲を具体的に挙げるなら、古くは“Loco Motion”に始まり、このアルバムにも収録されている ”(You Make Me Feel Like ”) A Natural Womanなど数多くが存在する。

自身のセカンド・アルバムにあたる本作「Tapestry」(邦題「つづれおり」)は世界で2500万枚以上を売上げ、1982年にMichael Jackson(マイケル・ジャクソン)の「Thriller」が世に出るまで、最も売れたアルバムの座を明け渡すことはなかった。USAのRIAAではダイアモンド(1000万枚のセールスに与えられる称号)に認定。Billboardチャートでは15週間1位の座をキープし、アルバム・チャートの100位圏内に306週間(5年弱)もの間ランク入りを記録した。

私がこのアルバムを知ったのは10代の時に夢中になったソウルシンガーのダニー・ハザウェイとロバータ・フラックが70年代にデュエットしヒットとなった ”You’ve Got a Friend” そして同期にアレサ・フランクリンがカヴァーした ”(You Make Me Feel Like ”) A Natural Womanのルーツを調べてからだろう。たどり着いたのは本作で他にも“Will You Love Me Tomorrow”、”So Far Away”、”It’s Too Late”などかれらの曲が全て彼女のオリジナルだと分かったときは驚きの連続だった。

目が回るほど時代の流れが変わっても、これだけは変わらない。「愛のある唄」これこそがタイムレス・ミュージックとして時代を超え引き継がれて行くことは確かである。

Sarah Geronimo / OPM

Wednesday, July 20th, 2011

Dec. 2008 Released

正直言ってミーハーなレベルなのですが、ボクちゃん彼女のファンなんですね。1988年7月25日生まれなので、この記事を書いている時点ではまだ22歳のフィリピン美女。音楽を聴いていただくとわかるのですが、その魅力的な声や音楽のとらえ方から、とてもそんな若さは感じさせませんが。

簡単に彼女の紹介をすると、サラはフィリピンのマニラ生まれマニラ育ち。以前に紹介した同郷のCharice(シャリース)は全米アルバム・チャートで8位と我がアジア人初のトップ10内ランクインと快挙を遂げたが、シャリースは行動力でアメリカへの進出を果たしたもの、実力的に素晴らしいフィリピン人シンガーは多く存在し、今回紹介しているサラ・ジェロニモもその一人に過ぎないというレベルの高さを誇るのがフィリピンのミュージック・シーンである。

さて、若いころから歌手として女優としてフィリピン国内では誰もが知るスターである彼女。15歳にデビュー、2011年現在までに8作のスタジオ・アルバムをリリースしている。本作「OPM」はその中でもベストなバラード中心のヒット集であり、セリーヌ・ディオンのような音楽ファンには是非とも聴いてほしい作品。彼女がこれまでにリリースしたシングル曲、アルバム収録曲、またはサウンド・トラックから選りすぐりの美メロ曲が満載だ。ちなみにOPMの略称はOriginal Pilipino Musicを指す。

ロマンティックなフィリピン人の国民性に納得。ベットタイム・ミュージックとしてもオススメです。深~い眠りにつけそう。

おすすめ度
☆☆☆


 
 

Martina McBride / Martina

Thursday, February 3rd, 2011

Sep. 2003 Released

日本ではあまり親しみがないかもしれないが、アメリカ国内では最も人気のあるベテラン・シンガー。本サイトでは黒人音楽を中心にお届けしているが、今回紹介するのは完全に白人の音楽であるカントリーというカテゴリー。著者はアメリカ人のパーティーを中心にDJで生計を立てている事情で、カントリーシーンもチェックをしているのだが、彼女に限ってはジャンルを超え、こよなく愛するカントリーアーティストの一人。「良い音楽は理屈抜きに良い」というコンセプトは決してハズしておらず、これは絶対的な音楽人のポリシーでもある。

Martina McBride は1992年にデビュー2009年までに10枚のオリジナル・アルバムをリリース。数々のチャリティーにも積極的に参加し信仰心が強く、人種的な偏見も少ない女性であることは彼女の音楽が証明するところ。現在は3人の娘に恵まれ、自身の子供に関する歌も数多く歌っているが、本作で最も著者が心を打たれた”In My Daughter’s Eyes”もそのひとつ。一人の母親として子供の目に映る純粋な世界を描いた素晴らしい作品。アルバムのセカンド・シングルとしてリリースされ2004年の全米シングル・チャートで最高39位を記録。尚アルバム自体は総合チャート7位、カントリーチャートで1位を記録した。

14曲目にはジャズ・スタンダード”Over The Rainbow”のライブ音源が収録。
彼女の歌唱力が直々に痛感できるナンバーだろう。

おすすめ度
☆☆☆

映像はカントリーミュージック・アワードにてオーケストラをバックに”In My Daughter’s Eyes” を歌っている様子。大勢の観衆を前に、かなり緊張しているように見える。

Mariah Carey – Merry Christmas II You

Thursday, November 4th, 2010

Nov. 2010 Released

11月は一年間で一番ビック・アーティストの話題作がリリースされる時期であるが、続々と大物がリリースを控える中、11月1日に発売されたマライア・キャリーのクリスマス・アルバムを紹介したい。

今年は自らのオリジナル作品で勝負するのではなく、ホリデーシーズンの音楽に焦点を絞った彼女は、実は1994年にも同様にクリスマス・アルバムをリリースしている。当時の全米アルバムチャート最高3位を記録した「Merry Christmas」というクリスマス・アルバムからは、日本人にもお馴染の“All I Want For Christmas Is You”というトラックが毎年この時期になるとチャートインを果たすロングラン・ヒット作となっている。

そのような前作から16年振りのXmas作となるのだが、やはり音の作りが現代っぽいうえに、当時からはデジタル技術も格段に向上しているので、空気感の違いが楽しめるのは確かである。しかしその一方でクリスマスの演出を考えた時に、新しくてクリアな音が一番というわけではなく、時として50年代のフランク・シナトラやナット・キングコールのようなストリングスを多用した温かみのあるアナログ音が、更なるムード作りに一役買うこともあり、我が家でもそういったクラシックな音源がお気に入りであることも事実だ。

いずれにしてもクリスマスに限ってはスタンダード曲を外すことはできないので、このアルバムに関してもほとんどが古くからのカヴァー曲で構成されており、それらの曲を成熟したマライア・キャリーの素晴らしい歌唱力で聞けることは、至福の贅沢な時間を過ごせるということに変わりは無い。

アルバムには2010年版“All I Want For Christmas Is You”が収録。そして世界的にニューイヤーのアンセム曲である“Auld Lang Syne(蛍の光)”も収録。ダンストラック風に作り込まれているだけに、今年のDJの現場では個人的にもカウントダウン・パーティーで早速使わせてもらうことになりそうだ。

おすすめ度
☆☆☆

Charice / Charice

Wednesday, June 16th, 2010

May. 2010 Released

1992年5月10日生まれ、現在18歳のCharice Pempengco(シャリース・ぺムペングコ)フィリピン出身。私が最近DJとして出向いたフィリピンのファミリーが集まるパーティーで彼女のリクエスト曲が嵐のように届いた。向かった先がフィリピン系のファミリーとは知らなかったこともあり、Chariceの音源を持ち合わせていなかったDJ の自分は悪魔のような存在に思えただろう。なんせ彼女は今やフィリピンを代表する国民的スターなのだから。

アメリカのビルボード・チャート史上、アジア人におけるアルバム・ランキング最高上位は1963年に坂本九が記録した14位を破られることはなかったが、この度シャリースが記録した8位と言う記録はアジア系アーティストの歴史を大きく塗り替えた。勿論、彼女はそれに値するシンガーであり実力やルックスを含めたトータル的な評価からも、今後の飛躍が期待される人物である。

その経歴は7歳から始めたアマチュア・ショーやフィリピン国内で出場した数多くのコンテストにさかのぼる。そして彼女の転機は2005年に勝ち残った「Little Big Star」というTVタレント・ショーでのこと。記憶に残るパフォーマンスで後に地元のコマーシャルなどに抜擢され、そして今世紀最大のインターネット・ツール「Youtube」にてFalseVoiceというユーザーネームで投稿した歌の数々は海を越えて、海外でも話題沸騰となった。

2007年にはフィリピン国内発売用にスウェーデンのプロダクションからオファーを受け映画「Dreamgirls」でジェニファー・ハドソンが歌った “And I Am Telling You I’m Not Goingなど難度の高いカヴァー曲を歌い上げた。08年と09年に2作をリリースし、2010年5月にアメリカ国内でデビュー。オプラ・ウィンフリーが司会を務める老舗番組に出演し、彼女の涙腺に一撃をくらわせたことで一気に全米で燃え広がったわけだ。

デヴィッド・フォスターがプロデュースを務め、ダイアン・ウォーレンがペンを握るという話題作「Note To God」はとてつもないお披露目曲にもかかわらず、シングル・チャートで最高44位と意外にも苦戦したが、現在フロア向けにリリースされているIyazフィーチャリング「Pyramid」はゆっくり上下しながらもチャートに滞在。

今後もファンの一員として彼女の活躍を見守りたい!

おすすめ度
☆☆☆

Michael Jackson / This is it [DVD]

Wednesday, January 27th, 2010

Jan. 2010 Released

マイケルの死後から6ヶ月以上も経過した2010年1月現在も事件の真相は解明されていない。マリリン・モンロー、ブルース・リー、ジミ・ヘンドリックスなど数を上げればきりがないほどの、アメリカで昔から相次ぐスパースターの謎の死。一体誰が何のために?

私と彼の音楽はいつも自分のそばにいた。言ってみりゃマイケル・ジャクソンは自分にとって共に半生を過ごした相棒だ。12歳でたむろしていた煙で真っ白い部屋に「Beat It」は鳴り響き、当時買ったばかりのビデオ・デッキで研究したムーンウォークはいいところまではいったが、モノにならず・・・。私が在米中に発売された「Dangerous」ではテディ・ライリーのニュージャック・スウィングがアメリカ中を虜にする中で、街のいたるところから流れていた「Remember the Time」。寂しくて寒い夜は「You are Not Alone」と歌ってくれたっけ。酔っ払って帰ってきては、まだ小さかった我が子の耳に無理やりヘッドフォンをさせて聞かせた「You Rock My World」。そして、大きく成長しマイケルの大ファンになっていた我が子と涙して見た「This Is It」。原稿用紙1000枚でも足りないほど書きつくせない思い出となった彼との付き合いも、今後は続く。

今回、こうして手にしているのは「デラックス・コレクターズ・エディション(Deluxe Collector’s Edition)」のDVD版であるが、本当は分厚いブックレット付きが欲しかったが、先駆けて発売されているのはブルーレイ・ディスクのみとのことだった。このDVDに関しては2枚組みとなっており、Disc1は通常のコレクターズ・エディションと同じ内容で以下の特典映像が付いている。
・カムバックにかける想い(40分)
・キング・オブ・ポップの衣装について(15分)
・スタッフが語るマイケル・ジャクソン(16分)
・ダンサーのオーディション風景(10分)

そして、コレクターズ・エディションと比較してデラックス・エディションの特典である、もう片方のDisc2には、実際の映画にも軽く触れていたツアーメンバーについて更に掘り下げた内容が公開されている。ツアーの振付師であるトラヴィス・ペインのインタビューを交えながら各ダンサーのエキサイトした様子や、マイケルのバックバンドやバックボーカルを務めた面々について詳しく述べられ、彼に対する想いを切々と語る姿はとても印象的だ。

数千円の違いが気にならない方には絶対にこのデラックス版をお勧めしますよ。マイケル・ジャクソンのファンなら、誰でも家宝となりえるDVDだと思う。素晴らしい贈り物をくれた天国に住むマイケルだけど、決して「さよなら」なんて言えません!

おすすめ度
☆☆☆☆☆

Michael Jackson / Number Ones [DVD]

Monday, September 7th, 2009

Nov. 2003 Released

私が中学校の頃だろうか・・・(マズイ、歳がバレる)世界でスリラーが爆発的なヒットを記録し、例のゾンビ・ダンスPVが当時最高のハイテクを駆使して作られたのを見て、身震いがたったのを今でも覚えている。あれから何十年とマイケルを愛し続け、彼の噂が決して良くなかった時代も、いつも応援し続けた。90年代にリリースした「Dangerous」はもちろん、「History」や「Blood on the Dance Floor: History in the Mix」も迷わずに買った。2001年に「Invincible」が出た時はどれだけ嬉しかったことか・・・

彼が決して止めることのなかった「音楽への創造性」には終わりがなく、永遠に続くかのようだった。音楽界へ与えた「チャレンジ精神」は、その後に続くアーティストへ、どれだけ偉大な遺産となったことだろう。音楽界以外でも、私たちが歴史を語るときに時代の定規を計るように、彼の生きた証が語られるだろう。そして、それまでの記録は全てこのDVDでいつでも、好きなときに見ることができる。余談だが、私がこのDVDを買った時のことをお話すると、丁度子供が小学校高学年になり、自分が聞いて以来忘れられない存在となったマイケル・ジャクソンを紹介しようと娘の誕生日に贈ったのが、この「Number Ones」のDVDだった。

全15曲、彼の全ての魅力を伝えるには足りないが、それでも「Off the Wall」のヒット曲「Rock With You」に始まり、「Invincible」での最大のヒット「You Rock My World」まで収録されているので、次の世代に伝えるには充分な資料だ。彼が他界してからは、このDVDが無くてもTVなどでオンエアされる機会がグッと増えた。なんだか、ちょっと悲しい気はする。ヒットしていたビデオクリップを見るたびに、その時刻みに当時の自分を思い出す。そして、こう思う。私の今までの人生はマイケルと共に生きてきたのだと。

おすすめ度
☆☆☆☆☆