Black Box / Dreamland

May. 1990 Released

多分、自分の世代が遊んでいたこ80年代後半のクラブで良く耳にしただろう、Black Box(ブラックボックス)のアルバム「Dreamland」を今回は取り上げてみた。近所の中古CD屋で数百円で売っていたのだが、自分にとってはそれ以上の思い出と価値がある。

アルバムからは Everybody Everybody をはじめ I Don’t Know Anybody Else そして Strike It Up がアメリカのダンス・チャートで1位となった他、世界的にもチャートの上位を独占した90年代を象徴するダンス・ヒットが1枚のアルバムに詰まっている。

私がニューヨークに住んでいた頃は週に7日間クラブへ通っていたが、Loletta Hollowayをフィーチャーした収録曲の「Ride on Time」はアンダーグラウンドのシーンでもソコソコ支持を得ていた気がする。それ以外はメジャーな大箱やセントラルパークなどの公園でローラースケートをする集団がよく使っていた曲が多い。流行った時期も夏だったので、ニューヨークでは夏のクラブ・ソングという印象が強かったのではないだろうか。

グループはイタリアンの3人組でDJのDaniele Davoli、keyboard のMirko Limoni、クラリネットの先生でもあるValerio Sempliciから成るトリオにシンガーでモデルのCatherine Quinol (a.k.a. Katrin)がフロントを務める・・・という設定だったが、後にシンガーが看板だけだったことが判明。当時Everybody Everybodyのカセット・シングルをジャケ買いした自分も大きなショックを受けたのを覚えている。

クレジットはされなかったが正式なシンガーの名前はMartha Washという太ったおばちゃんで、同じ年に一世を風靡したC+C Music Factoryの「Gonna Make You Sweat (Everybody Dance Now)」を覆面で歌った人物でもある。看板シンガーは口パクだったことを認め、すべての事実はマスコミを通じて明かされたが、C+C Music Factoryの看板シンガーは、テレビで自分も本当は歌えることを必死に証明していた姿が忘れられない。

そんなことが許された時代の「思い出」という意味と、若き頃の夏の記憶に乾杯して、おすすめ度は少し高めに設定させてもらう。

おすすめ度
☆☆☆☆☆

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