Big Daddy Kane / It’s a Big Daddy Thing

Sep. 1998 Released

ヒップホップが光り輝いていた80年代にニューヨークはクイーンズを拠点に活動していたJuice Crewのメンバーとして86年にキャリアをスタート。88年に”Long Live the Kane” でデビューを果たした。当時ドンピシャのタイミングでニューヨークでの生活を満喫していた自分にとっては忘れることのできない存在であり、ヘッドフォンを大音量にして彼の音楽から流れ出る疾走感を味わっていた本作「It’s a Big Daddy Thing」は当時まだ治安の悪くスリリングなニューヨーク・ライフを楽しませる起爆装置のようにデンジャなものだった。

まだラップ自体が今ほど世の中にポピュラーな音楽として浸透していなかったにも関わらず、本作は全米アルバム・チャートで33位を記録。弾丸のように撃ち込むラップ・スタイルとクールで男気な見た目に寄せられ、黒人の女の子は彼に夢中といった子が多かった。ある時14丁目にある地下鉄のニュース・スタンドでビックダディのヌードが掲載された週刊誌を一目見ようと、ヒップな女の子が大騒ぎしていたのを覚えている。

当時のニューヨークはクラブでハウスミュージックのパーティーでも短時間だけヒップホップをプレイするDJスタイルが主流で、その時にクラブで大騒ぎになる曲が本作に収録されている”Another Victory”、”Warm It Up, Kane” そして”Mortal Combat” だった。”Mortal Combat” は当時大流行していたJBの”Funky Drummer のドラムネタだが、彼のこの曲の右に出る作品は無かった。”Another Victory” はクラブ・クラシックでブッカーTの”Melting Pot” ネタ。盛上がらないわけがない。プロデューサーはクルーのMarley Marl を始めEasy Mo Bee、Prince Paul、そしてテディ・ライリーがアップテンポの曲 “I Get the Job Done” にて本領を発揮している。

東海岸が誇るオールドスクール・ラップの大きな足跡を残した一枚だ。

当時、鳥肌を立てて聞いていた
「Mortal Combat」はこちらから試聴可!

おすすめ度
☆☆☆☆☆
This is Classic !

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