Archive for December, 2011

Amy Winehouse / Lioness: Hidden Treasures

Wednesday, December 28th, 2011

2011 Dec. Released

2011年7月23日、享年27歳で他界したブリティッシュ・シンガー、エイミー・ワインハウスの才能を改めて知らしめるコンパイル作、2002年から2011年までにレコーディングされた作品。これまでアルバム用に制作された未収録曲を始め、既存のヴァージョン違い、デモ用に録音された音源や、カヴァー曲などが収録。兼ねてから彼女の作品に携わっているパートナー、サラーム・レミやマーク・ロンソンが楽曲の仕上げに関わっている。

カヴァー曲では世界中でヒットし、ポピュラーソングとして人々が知るキャロル・キングの“Will You Still Love Me Tomorrow?”やレオン・ラッセルの“A Song For You”、更にはアントニオ・カルロス・ジョビンが1962年に発表したボサノバの名曲“イパネマの娘”、ジャズ・スタンダード曲の“Body And Soul”をトニー・ベネットと共にデュエットしたエイミー最後のレコーディング曲など、一度聞くと残響が脳裏に焼きつく楽曲の数々。エイミーの音楽スタイルを象徴するレゲエ風“Our Day Will Come”はオープニング曲として華々しくアルバムの看板的役目を果たしているのも見逃せない。

彼女がこれまでに残した2作、ひとつは「Frank」(2003年)そして「Back to Black」 (2006年)に収録されていた楽曲のヴァージョン違いが聞けるのもファンにとっては嬉しい。例えば「Back to Black」に収録されシングル・カットされた“Tears Dry on Their Own”(本作品でのタイトルは” Tears Dry ”)はこちらがオリジナルというのも納得。実に味のあるバラードだったことがわかる。

2011年の音楽界はエイミー・ワインハウスという稀な才能を持ったアーティーストを失ったが、彼女が残した音楽への愛は時代を越えて語り継がれるだろう。少なくとも、この作品を耳にしている間は、そんなゆっくりとした時間が流れていくのを肌で感じて楽しみたいと思う。