Archive for May, 2011

Surface / The First Time : The Best of Surface

Thursday, May 26th, 2011

Aug. 2001 Released

 
シンガーのBernard Jackson、ベーシストのDavid Conley、そしてギターリストのDavid Townsendによる3人組R&Bグループ。既にこの世を去ったDavid Townsend は70年代中期にアイズレーブラザーズのギターリストを務めた他、マービンゲイの名曲 “Let’s Get It On”を手掛けたEd Townsend のサラブレッド(息子)としても知られている。3人は1980年代にEMIの専属ライターとして仕事を共にし、後83年に“Falling in Love”にてデビュー。89年には”Shower Me With Your Love” が全米シングル・チャートの5位を記録し、その曲は当時駆け出しのミュージック・ビデオ専門チャンネルでも頻繁に流れ、国内での認知度を一気に広めた。

グループの最大のヒット曲は1990年にアルバム「3 Deep」に収録、先行リリースとなった”The First Time” である。作品は全米シングル・チャート、全米R&Bチャート共に1位を制した。

86年「Surface」、88年「2nd Wave」、90年「3 Deep」と94年の解散まで通算で3枚のアルバムしか残さなかった彼らだが、心に残るメロディーを書かせたら彼らを差し置いて右に出るものはいないほど印象的。Surfaceが奏でるハーモニーは聞き終えた後の余韻がエンドレスにこだまする。

特に個人的にはウエディングの感動的なシーンで彼らの音楽を頻繁にプレイさせてもらっている。現在2000年代の音楽が忘れかけた「生きたメロディー」の力強さを学ばせてくれる。。。そんなSurface(サーフィス)のベスト盤がこの作品。


Surface . Shower Me With Your Love

 

Various Artists / Juice -Sound Track-

Thursday, May 19th, 2011

Dec. 1991 Released

1991年の年末にリリースされ、翌年にはアルバム・チャートにて17位を記録。RIAAの正式記録でゴールド(50万枚)のセールスとなり、サウンドトラックをコンピレーション形にしたアルバムで初めて成功を収めた。それまでの映画のサントラと言えば、映画のシーンごとに使用される曲を寄せ集めただけの作品が多く、ヒップホップ・アーティストが商業的な意味で音楽を売り出す目的とは違っていたように思う。これを機に数年の間にブラックムービーとそのサントラが立て続けに世に送られたが、個人的には本オリジナル盤を越える内容は出ていない。

トラックリストにはNaughty by Nature の”Uptown Anthem”に始まり、Eric B. & Rakim の”Juice (Know the Ledge)”、Aaron Hall の”Don’t Be Afraid”など当時のヒット曲を含め、このアルバムで正式なリリースとなったTeddy Riley & Tammy Lucas”のIs It Good to You”などもある。余談だが、このTammy Lucasさんと言う女性ボーカリストはテディの秘蔵っ子としてデビューも予定されていたが、決して作品が世に出回ることはなかった。素晴らしく透き通った声の持ち主で、個人的に大好きだったのだが・・・・
その他の収録曲はMC Poohの”Sex, Money & Murder”、Big Daddy Kane の”Nuff Respect”、EPMD の”It’s Going Down”、Too Short の”So You Want to Be a Gangster”、Cypress Hill “Shoot ‘Em Up”やSalt-n-Pepa の”He’s Gamin’ on Ya’”など、どれも当時を代表するヒップホップ・アーティスト達。
そして極めつけは、この映画の内容とキャスト達。特に主演を務めたTupac ShakurとOmar Eppsが当時のゲットーキッズに与えた衝撃は計り知れない。実際に2Pacはこれを機に飛躍的に活動の場を広げ、アルバムの売行きも倍増した。役柄があまりにもリアルでその後の2Pacのイメージが決定付くほどだった。

当時ハーレムに住んでいた私は、この映画のストーリがとても遠いところで起こっているようには思えないほど、身近に感じていたのを覚えている。本当に面白いので、まだ見ていない人はチェックをしてみて!

おすすめ度
☆☆☆☆

 

Bobby Brown / Bobby

Wednesday, May 11th, 2011

Aug. 1992 Released

 
どんなスーパースターにも絶頂期があり、そのまま絶頂期で居続けることは不可能である。山の頂上を制した後は、登った帰り道をゆっくりと、または真っ逆さまに下っていくことになる。何が言いたいかと言うと、今回紹介する80年~90年代のスーパースター、ボビー・ブラウンも当時は誰もが終わりなき永遠のスーパースターに思えた。が、しかし今となれば遥か彼方の記憶として、懐かしの1ページになってしまうということ。

彼の近年の振舞いについては残念なところだらけだが、それでも彼の残した音楽史にはくっきりとその功績が記されているのは確かなことだ。ニューエディションでは数多くの80年物語を築き上げたが、それについては今後にじっくり取り上げることする。

今回紹介するアルバムを本作「BOBBY」にするか、またはソロデビュー作の「Don’t Be Cruel」のどちらを先にするべきか、結構迷った。当時、彼に入れ込んだファンならわかるよね?でも自分にとっては、オンタイムにアメリカで聞いていた非常に思い入れの深い前者を選ばせていただいた。ボビーのビデオを見ては必死にダンスのステップを盗もうとしたのは自分だけではないハズ。最近も偶然見る機会があったのだが、やはり彼はスゴイ!当時は自分もあれくらい体が軽かったナ~なんて思いだした。

さて、この作品「BOBBY」からは“Humpin’ Around”を始め、ジョージクリントンのサンプリングを使った“Get Away”などのニュージャック、後に結婚することをまだ知らないホイットニー・ヒューストンとのデュエット曲“Something in Common”が収録。プロデューサーは当時、ニュージャック・ムーブメントを確立したのテディーライリー、そしてR&Bの象徴的ライター、ベイビーフェイスの2本立て、アルバムは最終的にUS国内でダブルプラチナム、カナダも同じくダブルプラチナムを記録した。

ちなみに自分がDJ の時は懐かしのボビータイムを設ける確率が非常に高いので、要注意です???

おすすめ度
☆☆☆☆

Aaron Hall / The Truth

Thursday, May 5th, 2011

Sep. 1998 Released

テディーライリーと共にニュージャック・スイングというジャンルでひとつの時代を築いたグループ、Guy (ガイ)のリードシンガー。Charlie Wilsonが大好きな私にとって、オンタイムで肌に感じてきたアーロン・ホールはこの上ない存在だ。1万人にひとりの才能とも言われた天才的な歌いっぷりは、父親が牧師であり幼少期より教会で鍛えられた強靭な喉、そしてゴスペル精神に準ずる心の底からの叫びがベースにある。

今回紹介するのは彼がGuyでの活動を終え、1993年9月に初のソロ作としてリリースした「The Truth」というアルバム。全米アルバム・チャートでは最高47位という結果ではあったが、収録曲からは地味ながらもR&Bファンにとって涙のこぼれるような素晴らしい曲が生まれた。

まずは彼のソロ・キャリアで一番のヒットとなった曲 “I Miss You”はR&Bシングル・チャートで2位、全米シングル・チャートでは14位を記録。個人的にも一番好きな曲で、Guy時代には表現しきれなかった豪快なバラードとして歌い上げることに成功している。この曲について語らせると原稿用紙10枚分は軽く話せてしまうほど、私にとっては魅力的。恐らくもう何千回と聞きまくったが、いつ聞いても新鮮で毎回新しい発見をするほど惚れ込んでいる。

他にもイントロダクションから始まる “Don’t Be Afraid” や “When You Need Me”等のバラードも絶句。ニュージャック志向、ガイの面影が強い“Do Anything”、“Open Up”は引き続きファンを喜ばせた。

このアルバム以降もInside Of You (1998)、Adults Only(2005)と作品をリリースしたが、ファンとして飛びついて買ってはみたもの、楽曲に恵まれず残念な作品に終わってしまった。紛れもない事実といえば、この時代のナンバーワンを誇るシンガーとして、現在第一線で活躍するアーティストに多大な影響を与えたということは断言できる。

おすすめ度
☆☆☆☆☆

↑このビデオ「I Miss You」は当時注目されました。結構なドラマ仕立てで、若干臭さもあるのだが、それがまたイイんだよね。ちなみにCDのフルバージョンとは違い、音楽の方は物足りない感じです。